
勇者死す。とは
『勇者死す。』は2007年~2012年に携帯のアプリとして配信されていたマルチシナリオ型のRPGです。「限られた時間」の中で物語を進めていくという斬新なゲームシステムと、その独創的なシステムでロングヒットを記録したタイトルです。まさに鬼才である桝田省治が贈る、伝説のRPGといってもいい。
『勇者死す。』の物語は、魔王を倒したところから始まります。勇者と魔王の戦いは、勇者が魔王と刺し違えることで決着がついたのですが、神様の計らいで5日だけ命をもらい、復活を遂げ自分が救った世界を見て回ることになります。
本作『勇者死す。』は、そのタイトルの通り主人公である勇者が5日経過すると死んでしまいます。これはどうやっても避けることが不可能で、5日経てば無情にも100%死にます。さらに言えば、5日の間にどんどん力は衰弱していき、魔王を倒した時をピークに最終的には雑魚敵にでさえ、仲間の手助けがなければ苦戦してしまうようになってしまいます。では一体、このゲームは何を楽しむのでしょうか。何を目的にプレイするのでしょうか。
つまり、本作『勇者死す。』は勇者である自分が死んだ後に執り行われる「自分の葬式」を体験するゲームなのです。「自分の葬式を見てみたい」というコンセプトのもと作られた、また別の意味で深く考えさせられるRPGとなっています。
ちなみに、6日目の葬式の日に自分の葬式が行われ、そこで色んな人に言葉をかけられていくさまを傍から見ているわけですが、やり残したことがあれば再び1日目に戻り、また5日を繰り返すことが出来ます。何度もこの5日を繰り返すことが出来ます。
これまで、最初は弱かった勇者をどんどん強くしていくというのがRPGの掟でしたが、本作『勇者死す。』ではその掟を破り、最初はかなり強かった勇者がどんどん衰弱して行くところを描いております。かなり変わったコンセプトのゲームです。
ですが、考えさせられる作品になっています。勇者は魔王を倒すことで世界を救いましたが、魔王の世界側の生き物たちはどうなったのでしょう。魔王の部下、人間とは相容れない存在たち、更に、魔王の軍勢によって壊滅させられた街々、本当に平和は取り戻すことが出来たのでしょうか。本当にこれで皆幸せだったのでしょうか?
タイトル | 勇者死す。 |
メーカー | 日本一ソフトウェア |
対応機種 | PSvita |
ジャンル | RPG |
発売日 | 2016年2月25日 |
価格 | 5980円 |
プレイ人数 | 1人 |
画像引用元
[https://www.youtube.com/embed/xRT2f8VdW54]
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