
セクシーでナンパな雰囲気だがシリアスな展開が魅力の横スクロールアクション
「夢幻戦士ヴァリス」をひと目見て思うことは何だかちょっとセクシーで手を出しにくいゲームといったところでしょうか。それもそのはず、1980代によく見られたビキニアーマーをまとったファンタジー風の異世界で戦う美少女戦士というのがコンセプトでゲーム開発されているのです。
当時、女性を主人公とした作品が少なかったこと、ナンパな雰囲気とは裏腹にシリアスで手に汗握るストーリー展開などが話題を呼び一躍人気ゲームへと上り詰めました。主人公の麻生優子は、ファンクラブが結成されるほどの爆発的人気を誇り、1989年には優子のイメージガールであるミス優子コンテストまで開かれる盛況っぷりでした。キャラクターのパワーとは凄まじいですね。
普通の女子高生が悪の野望を打ち砕く
「夢幻戦士ヴァリス」では、極々普通の女子高生だった優子が夢幻界ヴァニティの女王ヴァリアによってヴァリスの戦士に指名されることで物語が動き出します。
優子には、ヴェカンティの支配者ログレスの部下である4人のヴォーグと5個のファンタズムジュエリーを取り戻して世界の均衡を守るという重大な使命が課せられます。優子は戸惑いながら戦いの中でヴァリスの力に目覚め、ログレスの野望を打ち砕くために奮闘します。
突然ヴァリスの戦士として召喚されてしまった反発と戸惑いを胸に秘めた優子ですが、悪との戦いの中で徐々に使命への自覚が芽生え成長していく姿が描かれています。
美少女を前面に押し出した横スクロールアクションゲーム
「夢幻戦士ヴァリス」の魅力は、とにかく主人公キャラクターである優子。そしてアニメ調のでもシーンなどが大量に入っているため、アニメ感覚で楽しめるキャラを前面に押し出したアクションゲームとなっています。
演出が細かく、画面全体がスクロールしたり、キャラクターがまばたきをしたりと、現代では当たり前の動作も当時としては新鮮な要素が組み込まれていました。
しかし、アクションゲームとしての部分は荒削りで、操作性が悪く、特にジャンプの空中制御ができないためかなり癖の強いプレイとなります。グラフィックはよく描き込まれていると目に映りますが、実際にゲームをプレイしてみると描き込まれすぎて画面がごちゃごちゃしてしまい分かり辛いです。そして、魔物がめちゃくちゃ強く、狙いが的確で、優子は防御ができず回避しかないためなかなか鬼畜。しかもグラフィックのごちゃごちゃに魔物が紛れ込むためステルス状態の場合もあったり・・・。
と、「夢幻戦士ヴァリス」のゲームシステムはやや難ありですが、当時を賑わせた人気ゲームであり、多くのゲーム機種にも移植されています。
タイトル | 夢幻戦士ヴァリス |
メーカー | 日本テレネット |
対応機種 | ファミコン/PC/PS3/PSP |
ジャンル | 横スクロールアクションゲーム |
発売日 | 1987年8月21日 |
価格 | |
プレイ人数 | 1人 |
画像引用元
[https://www.youtube.com/watch?v=vleVhNZhVew]
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