
毛糸を使って謎を紐解いていく変わったゲーム
本作『UNRAVEL』は、2016年2月9日にエレクトロニック・アーツから発売された毛糸を使って過去を紐解いていく横スクロール式のパズル&アクションです。毛糸が毛糸を使って過去を紐解いていく(毛糸だけに)……ってうるさいわー!さてアホみたいな話もここまでにして、本作『UNRAVEL』の魅力を少しでもお伝えできればなと思いながら執筆させていただきます。
本作『UNRAVEL』の主人公は、赤い毛糸で体が構築されている「ヤーニー」。そんな毛糸の化身
(毛糸だけに)を駆使して、過去などを紐解いていくゲームになっています。コアゲーマーに絶大な支持を受けているエレクトロニック・アーツの渾身の1作ですが、個人的にはかなり楽しめるゲームでした。
まず『UNRAVEL』の良かったところは、とにかく映像が綺麗ってところと、異質なコンセプトというところです。普段どんな生き方をしていれば「毛糸を主人公にする」なんて馬鹿げたことを思いつけるのか。まさにバカと天才は紙一重といいますが、そのとおりですね。いやー製作者って凄い。開発者って凄い。冒険を通して解き明かされていく「ヤーニー」の家族や、過去の事など、一見子供向けなパズルゲームに見えますが、かなり作りこまれており大人でも飽きずに最後までプレイできました。
本作『UNRAVEL』の主人公「ヤーニー」は、とあるおばあさんの編み物かごの中から転がり落ちた毛糸の玉から偶然生まれたキャラクターで、産まれた理由や生きていく理由などは特に設定されていません。細かい設定は無いものの、漠然と、ヤーニーは自分を生み出してくれたおばあさんに恩返しがしたいという気持ちでいっぱいです。
ヤーニーは、おばあさんがボロボロになるまで毎日眺めている写真が気がかりでした。そこでヤーニーは写真の中に入り、自分を産んでくれたおばあさんの人生を追体験することによって、写真を色鮮やかに蘇らせようとします。さらに本作『UNRAVEL』には、セリフなどもほとんど無く、プレイヤー自身で解釈するタイプのゲームになっており、多義に渡るストーリーを自分で作ることが出来ます。
さて、ざっくりとストーリーの説明をしましたが、「主人公が毛糸」「セリフはほぼ無し」「細かい主人公設定がない」、などとこれだけを見ればクソゲーだと思ってしまいそうなゲームですが、これら全てが絡み合ってまさに神ゲーとなっています。神ゲーとバカゲーも紙一重なのかもしれません。
とにかく、その澄み渡るようなグラフィックと、物語を最高に演出してくれる音楽、おばあちゃんっ子を涙させるであろうストーリー、やっぱエレクトロニック・アーツって神だわ。と思ったゲームでした。横スクロールのまさに古き良きアクションゲームなのですが、決定的に違うのが「毛糸を使ったアクション」が色々と用意されているというところ。ワイヤーアクションのような、可愛らしい映像の中で爽快感あふれる移動を楽しむことが出来ます。
本作『UNRAVEL』はパズルとアクションが一緒になっており、それがとても絶妙なゲームバランスを生んでいます。どちらが欠ければ駄作、どちらが主張しすぎても駄作、どっちに転んでも駄作になるであろうコンセプトの中でここまで上手くまとめられるのは流石という声と溜息しか出ません。
この新感覚のゲームを、ぜひ一度プレイしてみてほしいものです。
タイトル | UNRAVEL |
メーカー | エレクトロニック・アーツ |
対応機種 | PS4/XboxOne/PC |
ジャンル | パズル&アクション |
発売日 | 2016年2月9日 |
価格 | 1800円 |
プレイ人数 | 1人 |
画像引用元
[http://www.4gamer.net/games/
305/G030578/20160209068/]
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