
人狼ゲームの要素も組み込んだカルト教団の人身御供シミュレーションゲーム
「The Shrouded Isle」は、まさにカルトといったゲーム内容で、村から罪人を消し去っていくことで暗黒の神の目覚めに備えるといったものになっています。昔は不作などが続いたりすると山の祟り神だと恐れ生贄を捧げたと言います。現代でも時々カルト教団の事件が取り沙汰されたりしますよね。「The Shrouded Isle」では、そんなカルト教団の立場となって頭を使うゲームとなっています。
チェルノボグを信仰する教団がいる海辺の村が舞台
「The Shrouded Isle」では、唯一の神と崇めるチェルノボグが3年後に復活するので、それまでに罪人を排除し閉鎖的なこの島だけでも救ってもらおうというコンセプトで物語が展開されていきます。チェルノボグとは、スラヴ神話の死神で黒い神を意味し、破壊や死、冥府の神、悪神として認識されていて謎も多い存在です。
季節ごとに生贄を選び美徳を磨く
世界滅亡から逃れるために罪人を上手く排除し、無知・情熱・自制・懺悔・信仰という5つの美徳を磨いていくというのが「The Shrouded Isle」のメイン。
ゲームで重要となるのが、この美徳というもので、その反対に悪徳というものも存在しています。それぞれ5つの美徳に合わせた貴族がいて、顧問を配備していくわけですが、例えば顧問が担当している美徳が情熱であれば島の人々を情熱へと導いていってくれます。しかし、貴族たちは先ほど出てきた美徳と悪徳の両方を兼ね備えていて、それぞれのパラメータを上げたり下げたりするのがゲームの悩みどころであり面白いところ。何もせずに維持することはできないため、上手くリソースを管理して無知・情熱・自制・懺悔・信仰という5つの美徳のバランスを取ることがゲーム攻略の鍵。
しかし厄介なことに貴族たちの美徳と悪徳は目に見えない。どうしたらいいのかというと、顧問に対して行える命令の啓蒙活動をすることで反応を見ることができ徐々に情報を得ることができます。人物調査や仕事をさせることで島の人々の特徴を得て攻略していくことになります。リアルな人間関係のような駆け引きを「The Shrouded Isle」では楽しめます。
そして、一連の動作が終わったら顧問の中から生贄を1人選ぶというパートがやってきます。ここで重要なのが、今まで調査してきて一番チェルノボグ信仰においての悪者は誰なのかということ。この部分が「The Shrouded Isle」を人狼ゲームっぽいと思わせるポイント。悪徳者を生贄にできればパラメータを下げずに済みますが、徳のある人物を間違って生贄にしてしまうとガクッと落ちるので注意。いかに情報を集め、それを元に判断するかが最大のミソです。
The Shrouded Isleの評価・レビュー
リソース管理などが好きな人におすすめできるちょっとコアなゲーム。とにかく数字とパラメーターが「The Shrouded Isle」において最も重要なため、苦手もしくは退屈に感じてしまう人も多いと思います。村でのイベントやアクシデントなどもほとんどないため、フラットな調子でゲームを進め管理していくことになるので、なおさら退屈に感じてしまう人も多いかも・・・。
ダークな世界観に惹かれた人に注意してほしいのが、ストーリーはオマケ程度ということ。エンディングが何とも言えない感じで、結末に関しては期待すると肩透かしを食うかもしれません。ゲームボリュームは3年経過でクリアという条件があるためそんなにありませんが、チュートリアルなどがなく手探りで進めるので何度かゲームオーバーを味わってコツをつかみ攻略していくことになります。
オカルトでダークな世界観だけでなく、ゲームシステムに魅力を感じるかどうかが「The Shrouded Isle」を面白いと感じる評価の分かれ目ですね。
The Shrouded Isleの発売日はいつ?
「The Shrouded Isle」ですが、2017年8月5日にSteamで発売され日本語ローカライズもされています。
タイトル | The Shrouded Isle |
メーカー | Kitfox Games |
対応機種 | NintendoSwitch Steam |
ジャンル | シミュレーションゲーム |
発売日 | 2017年8月5日 |
価格 | 980円 |
プレイ人数 | 1人 |
画像引用元:
[http://store.steampowered.com/app/501320/The_Shrouded_Isle/?l=japanese]
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