
さらにチェンジを遂げた「真・女神転生Ⅳ」
約10年ぶりに発売されたメガテンシリーズのナンバリングタイトル「真・女神転生Ⅳ」。
新しい世界やキャラクターデザインなど、新規のユーザーでもゲームをプレイしやすいようにモデルチェンジを遂げた。
「真・女神転生Ⅳ」のゲームストーリー
グレゴリ歴1492年。東のミカド国に住むフリンはある日、2人の少年と1人の少女に出会う奇妙な夢を見た。夢から覚めると幼馴染とともに「ガントレットの儀式」を受けサムライ衆の一員になる。新しくサムライになった者の中には夢に出てきた2人の少年の姿があった。フリンの日常は非日常へと変わっていく。
「真・女神転生Ⅳ」の批判点
現代日本の実在の土地(主に東京)でありふれた建物や通りをゲームの舞台にしているのが「真・女神転生シリーズ」の持ち味。
しかし本作「真・女神転生Ⅳ」では、主人公の出身が東京でなければ日本でもないミカド国というファンタジーのような国である。
詳しく話すとミカド国は東京の上につくられた天井にある国。一応舞台は東京で主人公らはミッションのために東京に降りるが、それがなんともSFチックで部外者感がすごい。
リアリティあるゲームの世界観が好きだった従来のメガテンファンからは批判されることになった。
また、キャラクターデザインがペルソナ3以降のようなアニメデザインになったのも、「真・女神転生シリーズ」のシンボル的存在の金子一馬氏の無駄を削ぎ落とした洗練されたキャラクターではなくなってしまったとショックを受けた人も多い。
そして新悪魔デザインに特撮で名高いスタッフを起用したものの、従来の金子氏デザインの悪魔は前作の使い回しで、新旧の悪魔が激しく異なるため違和感がある。
なにより、メガテンシリーズの悪魔デザインに合っていないとゲームの大きな不満点になってしまった。
とにかく「なぜそれをメガテンシリーズに取り入れた…」という点が多く、「真・女神転生Ⅳ」はメガテンシリーズとして受け入れがたいゲームになってしまった。
「真・女神転生Ⅳ」にも魅力はある
「真・女神転生Ⅳ」は、色々とメガテンシリーズからかけ離れてしまった点も多く見られるが、もちろんメガテンならではの良さや魅力はゲームに詰まっている。
東京が岩盤の天井に覆われ、閉鎖された世界はなかなかに憂鬱。
「真・女神転生Ⅳ」の主人公はその岩盤の上の国に住んでいるが、平和に見えて抑圧された階級制度などで闇が垣間見える。
「真・女神転生Ⅳ」のゲームの舞台である東京は携帯機にも関わらず、リアリティあふれるグラフィックになっていて、結局のところ舞台は東京なので前述の出身のことを良しとするユーザーも多い。
また、上の人間が退廃された「ケガレビトの里」と呼ばれる東京に降り立つというストーリーはミステリアスであり、それはそれでワクワクするという声も。
「真・女神転生Ⅳ」は、メガテンシリーズのナンバリングタイトルということを深く考えなければ、ゲームとして楽しむことができるだろう。
ちなみに、本作「真・女神転生Ⅳ」のその後の世界を描いた「真・女神転生IV FINAL」は傑作との呼声が高いので要チェック。
タイトル | 真・女神転生IV |
メーカー | アトラス |
対応機種 | 3DS |
ジャンル | RPG |
発売日 | 2013年5月23日 |
価格 | 6,648円 |
プレイ人数 | 1人 |
画像引用元
[https://www.youtube.com/watch?v=lDPg3w7_Zy8]
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