
複雑で重厚なストーリーが魅力のゲーム
女神転生シリーズであり、真・女神転生シリーズの第1作目のゲーム。
女神転生シリーズではアトラスが開発しコナミから発売していたが、本作「真・女神転生」から完全なアトラスのブランドとしてゲームを発売した。
ドラゴンクエストやファイナルファンタジーとは一線を画す奇作!
「真・女神転生」のゲームストーリー
199X年、東京・吉祥寺。主人公は何かを暗示するような不思議な夢を見る。目が覚めると井の頭公園で猟奇的殺人事件が起きたという。そしてSTEVENという謎の男からプログラムが送られてきた。その名は「悪魔召喚プログラム」。
「真・女神転生」の主人公は東京の存命を賭けた争いに巻き込まれていく。
「真・女神転生」のロウ・カオス軸
「真・女神転生」では、登場人物や悪魔は皆属性を持っている。
法と秩序を重んじる「ロウ」と自由と混沌を重んじる「カオス」の2属性に分かれる。
また、その性格として前向きで正義感の強い「ライト」と邪悪で破滅的な「ダーク」がある
ロウ・カオスが思想の縦軸、ライト・ダークが性格の横軸として中心に中立の「ニュートラル」が存在する。
悪魔はそれぞれの傾倒で属性や種族が異なり、一部の属性は以下の通り。
- ロウ/ライト:法と秩序を絶対として献身的に働く「天使」
- ロウ/ダーク:秩序を強いるがそれが邪悪な手段を用いる「邪神」
- カオス/ライト:破壊と創造、粛清と殺戮の二面性を持つ「天魔」
- カオス/ダーク:悪意に満たされ何者にも従わない「魔王」
- ニュートラル/ニュートラル:無邪気で人に近い「妖精」
人間としてのロウ・カオス
前述した属性は、ゲームのストーリーやシナリオにも大きく関係してくる。
ストーリーでは唯一神を崇める側がロウ、悪魔との共存を図る側がカオスとされ、ロウ側のメシア教とカオス側のガイア教の2つの宗教が対立している。
しかし、どちら善でどちらが悪ということはなく、どちらの宗教にも善悪では計ることのできない様々な考え方があり、それぞれ残酷な一面もある。
主人公はプレイヤーの行動や選択によってロウとカオスの間を揺れ動いていくことになり、善悪について考えさせられるゲームになっている。
真・女神転生シリーズの始まりにふさわしいゲーム
ファンタジーが主流だった時代に実在の土地や街を舞台としたRPGはとても珍しく、それ故に東京の崩壊や宗教の対立、善悪の基準はゲームだからで終わらせられないほどの余韻をプレイヤーに残した。
また、本作「真・女神転生」を語る上で外すことのできないロウ・カオス軸は属性としても魅力的で、ストーリーとしてはあらゆる善悪の概念を考えさせられる。ゲームシステムとストーリーどちらにも強烈に作用し、非常に画期的な発想のゲームだった。
タイトル | 真・女神転生 |
メーカー | アトラス |
対応機種 | スーパーファミコン |
ジャンル | RPG |
発売日 | 1992年10月30日 |
価格 | 8,800円 |
プレイ人数 | 1人 |
画像引用元
[https://www.youtube.com/watch?v=O7-VVi4zZcc&list=PLTY20etpPy4jaKefJ2e2u07VZ90hcG7bZ&index=1]
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