
『シャドウ オブ メモリーズ』三十分後、僕は殺される。
『シャドウ オブ メモリーズ』はコナミが2001年に制作したタイムトラベルを題材としたゲーム。
主人公がタイムトラベルすることによって様々な時代に行き、自分の死の可能性を排除していくという珍しいゲーム内容だ。
ホラーゲームとは言えないかもしれないが、通行人の顔が例外なく全員怖いのでホラーゲームみたいなもの。
殺される30分前に戻ってきたアイク!
2001年4月8日。レーベンスバウムの街を訪れていたアイクは喫茶店を出て歩いていると、2時30分に何者かに襲撃され背中を深く刺され、息絶える。気がつくと奇妙な空間にいて謎の声が語りかけてきた。自分が死んだという事実を聞かされると、時間を統べる力の一つ「転送機」を渡された。店員に揺さぶられ起きるとさっきの喫茶店の中だった。外に出て時計を確認すると時間は2時00分。アイクは自分の運命へと立ち向かう戦いが始まった。
過去は色調が異なる演出がおしゃれ!
現在はカラーで表現されているが、過去へ行くと主人公以外の背景や人物は色調が異なり、1900年代はモノトーン、1580年代はセピアで表現される。
現代に近い1980年代は現代と同じカラーではあるものの色素が淡くなっているなど凝った演出をしている。
あらゆる過去に戻って死を回避しろ!
『シャドウ オブ メモリーズ』は、特定の条件で使用できる転送機を発動して過去に戻り、アイテム使用や人との接触によって過去や現代を変えて死を回避することが目的。
戦闘や派手なアクションは一切なく、探索・謎解きゲームのようなゲームジャンルになる。
緊迫させてくれる『シャドウ オブ メモリーズ』ならではのゲームシステム!
移動している時、イベントを見ている時でも時間は流れていく。
現代に戻る時も、過去にいた時の同時刻にしか戻ることはできない。
チャプターごとに定められた「死の時間」に死の要因を排除できないと過去にいてもアイク自身が消滅しゲームオーバーになる。
また、過去でアイク自身に出会ってしまうこともあり、その時点でタイム・パラドックスが起きてしまいアイクの存在が消滅しゲームオーバー。
アクションはないので地味と思うかもしれないが、死の可能性が刻々と迫ってくるスリリングがある。
綿密に練られたシナリオが魅力!
▲名物の怖すぎる通行人たち。主人公はイケメンなのでわざととしか思えない演出。
時間や展開によって街にいる住人は会話内容が異なり、非常に細かく設定されている。
主人公の行動によってシナリオは分岐していき、最終的にはエンディングも異なるマルチエンディング方式。
A・B・C・D・Eがあり、全てを見るとEXTRAシナリオへと進める。
1回のプレイ時間は短いが、EXTRAまで見るためには周回プレイする必要があるため長く楽しめるだろう。
ホラー演出は少ないが、通行人の気味悪さや不穏なBGM、退廃的な世界観が不安を煽るので、不気味さは満点だ。
タイトル | シャドウ オブ メモリーズ |
メーカー | コナミ |
対応機種 | PS2 |
ジャンル | ミステリーアドベンチャー |
発売日 | 2001年2月22日 |
価格 | |
プレイ人数 | 1人 |
画像引用元
[https://www.youtube.com/watch?v=V6qQOIRuk_U]
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