
ざんねんながら ぼうけん の “おもいで” は なくなってしまいました。
日本一ソフトウェアから2016年7月に発売の『世界一長い5分間』は、主人公がラスボスである魔王と戦闘をしている最中からゲームが始まるというなんとも一風変わったコンセプトのゲーム。というのも、何と主人公である勇者が魔王との戦闘中に突如自分に関する記憶を全て失ってしまうのだ。自分が何者なのか、なぜここにいるのか、目の前のやつは誰なのか。全ての記憶を失ってしまいます。その記憶を取り戻すための、思い出を取り戻すための葛藤が描かれているゲームとなっています。
なぜ主人公であるバック=フラッシュバックが記憶を突如として失ってしまったのかは記述されていないのですが、とにかく今までの冒険の記憶を全て失い、仲間との思い出も全部忘れてしまうとのこと。自分が何者なのかも忘れてしまうので、魔王との戦いは当然防戦一方になりますが、この戦いの最中に、仲間の言葉や魔王との会話で少しずつですが記憶を蘇らせていきます。
『世界一長い5分間』のプレイヤーは魔王戦をアドベンチャーパート、思い出の回想、追体験をRPGパートとして交互にプレイすることになります。かなりユニークな設定のゲームなので、割と癖がありそうですが、そこも日本一ソフトウェアの醍醐味といえますね。実際ラスボスと戦っている時に、チームのリーダーが「エ?ココハドコ?オレハダレ?」とか言い出したら本気で絶望しそうです。
『世界一長い5分間』では、魔王との戦いの中で思い出を追体験していき、どんどん記憶を元に戻していくわけですが、勇者が”再び”旅をすることによって、通常のRPGじゃ出来ないような演出をしてくれています。通常のRPGでは、ゲームを始めると同時に冒険を開始し、そこから当たり前のように沢山の思い出を培っていくのですが、『世界一長い5分間』はゲームを始める前から冒険が始まっちゃっているので、僕らはただ主人公であるバック=フラッシュバックの記憶の回復のお手伝いをするわけです。
勇者の記憶に初めて触れる僕らプレイヤーからすると、その風景、街並み、人混みなど、特に対して思い入れがあるわけでもないのですが、かつての勇者にとってはそれが大切な記憶であり、世界を救う鍵になっているんですよね。僕みたいな素人が少し考えただけでこれだけの解釈ができてしまうので、かなり素晴らしいコンセプトのゲームだと思います。多義に渡る解釈が可能というか…。普通に生きていたら「ラスボスの目の前で記憶を失う」なんて事思いつきませんよね。
さて、長々と記事を書いていきましたが、とにかく本作『世界一長い5分間』とても楽しみなゲームですね。どうして勇者が記憶を失ったのか、どうしてそれが魔王の面前だったのか、ゲームをプレイして真相を突き止めましょう!
海外&国内にてNintendoswitchとSteamでリリース決定
『世界一長い5分間』が2018年2月ごろに海外で、Nintendoswitch/Steamで配信されることになりました。PSVitaは国内で発売されていて、Steam版は日本語でも配信することが決定しています。Nintendoswitchでも2018年4月26日に国内配信が決まりました。かなり特殊な切り口で制作されているRPGなので、機種を持っていなくてプレイできなかったという人には朗報です。
タイトル | 世界一長い5分間 |
メーカー | 日本一ソフトウェア |
対応機種 | PSvita/Nintendoswitch/Steam |
ジャンル | アドベンチャーRPG |
発売日 | 2016年7月28日 |
価格 | パッケージ版4298円 ダウンロード版3086円 |
プレイ人数 | 1人 |
画像引用元
[http://nippon1.jp/consumer/5minutes/]
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