
コアなファンで知られるMOTHERシリーズ最終作となったゲーム
「MOTHER3」は、その独特な世界観や台詞回し、ゲームシステムによってコアなファンを獲得したゲームシリーズの最終作。未だにMOTHER4の発売を切に願っているファンが多くいるが、シリーズはこれで完結という言葉を最後に一切情報が出ていない。ファンゲームとしてMOTHER4が制作されたほどの熱狂ぶりとなっています。
「MOTHER3」は、かなり難産だったゲームと語られていて、スーパーファミコンで当初制作していたのだが頓挫。続いてニンテンドー64に移行するが同じく頓挫。そしてニンテンドーDSが出ている時代にゲームボーイアドバンスで発売するという・・・。2015年にはWiiUにてバーチャルコンソールとして発売されました。
12年ぶりの続編、難産だったということもあり、「MOTHER3」のハードルが非常に上がってしまっています。確かに酷評などが多く傑作とまではいかないゲームではありますが、「MOTHER3」は十分に楽しめるゲームです。
人を選ぶ重厚すぎるストーリー
「MOTHER3」では、今まで80年代を思わせるアメリカのような舞台から打って変わって、ファンタジー要素の強いノーウェア島で繰り広げられます。独特な風習や設定が特徴となっています。
平和に暮らしていた主人公の一家が事件に巻き込まれバラバラとなり、外部からやってきた人間が通貨やしあわせのハコと呼ばれるものが導入され、どんどん現代風に発展していく中で人々が洗脳されていきます。そして、反抗する者がいれば制裁を加えるという植民地のような、人間たちの負の歴史を見ることになります。
そんな世界で展開されていく物語が重すぎるため「MOTHER3」は賛否両論を呼び人を選ぶゲームとなっています。主人公たちも不幸であれば、敵も凄惨な過去を背負っていたり、同情してしまうラストを迎えたりと鬱展開のオンパレード。クライマックスもちょっと突飛だったりするのも酷評の原因の一つ。
新たなシステムであるサウンドバトル
「MOTHER3」の戦闘では通常攻撃時に戦闘BGMに合わせてタイミングよくボタンを押すとダメージアップするというものが追加されています。これのシステムでいちばん有名なのはマリオRPGですよね、たぶんあのゲームが一番最初に導入したんじゃないかなと。
このサウンドバトルなんですが、最大16ヒットで2.5倍ダメージという大ダメージを与えることができるので積極的に狙っていきたいところです。が、強敵だとリズムが不規則になったり、入力タイミングがシビアだったりとなかなか難しい。とは言うものの、単調にボタンを押すだけの戦闘じゃないため飽きにくくなっています。まぁでもめんどくせ!と言われたらそれまでですが・・・w
前2作と同様にドラムロール式パラメータが継承されていて、回転速度が遅くなるよう改良されています。またガード中はさらに減りが遅くなるなど結構細かい設定になってます。新たに追加されたサウンドバトルの連続ヒットもドラムロール式パラメータの存在によって、あえて狙わない方がいいといった戦略性も生まれています。
もちろんMOTHERシリーズを象徴する超能力PSIも登場し戦闘を彩ります。
プレイヤーに委ねられたRPG
「MOTHER3」は、ストーリーや世界観が今まで違い、トラウマを通り越して鬱というのもあり、かなり人を選ぶゲームとなっています。ただ、こればっかりはプレイしてみないとわからないので、気になった方はとにかく遊んでみてどう感じるかを確かめてみましょう。すっきりはしないものの、考えさせられる深いテーマが魅力です。
MOTHERシリーズでなければ・・・という声もあるので、「MOTHER3」はシリーズをプレイしていない初見でも十分に楽しむことができると思います。
タイトル | MOTHER3 |
メーカー | 任天堂 |
対応機種 | ゲームボーイアドバンス WiiU |
ジャンル | RPG |
発売日 | 2006年4月20日 |
価格 | 4571円 |
プレイ人数 | 1人 |
画像引用元
[https://www.nintendo.co.jp/titles/20010000020398]
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