
生みの親も酷評するほどの出来だったファーストタイトル移植版
メタルギアシリーズの第1作目『メタルギア』は、当時のゲーム性能のために「撃ちまくれないなら隠れよう」という逆転の発想から生み出した初めてのステルスアクションゲームとして高い評価を受けた。
本作はそのメタルギアのファミコン移植版となるゲーム。しかしオリジナル版でメインで指揮を取っていた小島秀夫監督や開発陣はゲームに携わっていない。
結果、ぐうの音も出ないほどのクソゲーと化した。
メタルギアなのにメタルギアが出てこない!
『メタルギア』というタイトルにある最重要の核搭載戦車メタルギアが登場しない。
それを制御するコンピュータを破壊することが目的になっているため、姿すら見せない。
ステルスできない敵配置や不親切なステージ構成
ステージを移動した途端に見つかるように敵が配置してあるステージがあり、ステルスもクソもない。
追加された序盤の出来が悪く長ったらしいジャングルステージでは、武器もまともに持っていない状態でこれが起きるのでまんまとやられる。
また、コンティニューポイントが少なく、死ぬとかなり前に戻された挙句、長ったらしく面倒なステージを何度も繰り返させられる。
びっくりするくらいクソゲー…しかし?
見るも無残な仕上がりになってしまったが、海外ではMSX2版が知られていなかったため、ファミコン版が人気を博し、アメリカの独自の続編『Snake’s Revenge』というゲームが発売されている。
その人気ぶりを聞きつけた小島秀夫監督が、自分たちも続編のゲームを作ろうということで『メタルギア2 ソリッドスネーク』が開発された。そして次作にご存じ大定番となったタイトル『メタルギアソリッド』が発売された。
ファミコン版メタルギアが存在しなければメタルギアシリーズは生まれなかった可能性がある。
開発に関わっていないメタルギアシリーズの生みの親である小島秀夫監督は「やらないでください」と発言するほどのクソゲーではあるが、シリーズを存続させたキータイトルだったのかもしれない。
タイトル | メタルギア(FC版) |
メーカー | コナミ |
対応機種 | ファミコン |
ジャンル | ステルスアクションゲーム |
発売日 | 1987年12月22日 |
価格 | 5,300円 |
プレイ人数 | 1人 |
画像引用元
[https://www.youtube.com/watch?v=NB9RDGIHzwA]
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