
残された彼女は、家族の追憶を探した
さて、本日紹介するゲームは、Giant Sparrowが開発し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが放つゲーム『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』(原題:What Remains of Edith Finch)です。そのゲームタイトルから既に「何か不思議な雰囲気を漂わせている」というのを察することが出来ると思いますが、その皆様の期待を裏切らない、とても幻想的で、そして悲しい物語のゲームだと思います。
『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』のゲームの物語は、不可解な死を遂げたフィンチ家の屋敷を舞台に進んでいきます。『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』の主人公はそのタイトルの通り「エディス・フィンチ」。ワシントン州の静かな土地に住んでいる女性です。そんな静かで事件が起こりそうもないフィンチ家で、家族が不可解な死を遂げます。
プレイヤーは一人称視点で操作することができ、屋敷の中に点在しているものに触れることで、一族の奇妙な死の断片を体験していきます。強く記憶が根付いている物、人間の思いが詰まっているものなどに触れると文字が浮かび上がり、本を読み進めていくかのような感覚でゲームをプレイすることが出来るようです。
さらに、本作『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』の開発にあたって”日本”という国が大きく関わっているようで、どうやらゲーム開発者たちのお気に入りの作品が、上田秋成氏の『雨月物語』と小泉八雲氏の『怪談』で、少なからず『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』に影響を与えているようです。
日本文学って確かに感情の表現がとても上手というか、これは日本語の魅力にもなりますが、とにかく人の気持ちを事細かにうまく表現してくれていますよね。それが開発者たちの琴線に触れたのでしょう。
奇妙で、不可解で、どこか温かい、『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』は、そんなゲームだと思います。
タイトル | フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと |
メーカー | ソニー・インタラクティブエンタテインメント |
対応機種 | PS4 |
ジャンル | アドベンチャー |
発売日 | 2017年4月25日 |
価格 | 未定 |
プレイ人数 | 1人 |
画像引用元
[http://www.jp.playstation.com/software/
title/finch.html]
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