狂気のダークファンタジー「ドラッグオンドラグーン」

挑戦的・意欲的すぎたゲーム「ドラッグオンドラグーン」
無双系のアクションで敵をなぎ倒していく地上戦とドラゴンと共闘する空中戦、剣と魔法を駆使し帝国軍に戦いを挑む中世ヨーロッパのような世界観…
「ドラッグオンドラグーン」は、スクエア・エニックスから発売ということで、多くの人が新作の王道ファンタジーが来ると思っていた。
しかし、中身を開けてみると狂気の沙汰もいいところの問題作!
「ドラッグオンドラグーン」ストーリー
謎のカルト組織「天使の教会」を盲信する新興勢力「帝国軍」は世界の秩序を守る封印をことごとく壊していき、世界のバランスを保つ最終封印である女神とされるフリアエを連合国軍から奪還し世界を滅ぼそうとしている。フリアエの兄であるカイムは、妹を守るために戦いに身を投じていく。
「ドラッグオンドラグーン」の世界観
「ドラッグオンドラグーン」は、闇や憂鬱を全面に押し出した怪作との呼び声高いです。
無双系アクションで空中戦もあるなど、なかなか夢のあるファンタジー世界ですが重機を置きたいのはやはり重く暗いゲームストーリー。
■まともなキャラクターが存在しない
とにかく「ドラッグオンドラグーン」の登場人物にまともな精神の持ち主がおらず、何かしらの闇を抱えています。
- まず主人公のカイムが復讐の鬼であり、殺人に快楽を覚えています。
- 他にも兄に恋愛感情を抱く主人公の妹フリアエ
- 婚約者であるフリアエへの独占欲とカイムへの嫉妬に狂う主人公の親友イウヴァルト
- ショタコンホモのレオナール
- 子供を殺されたトラウマから「子供を体内に入れ守る」ためカニバリズムに傾倒する女エルフのアリオーシュなどなど。
ちなみにこの人たちは、「ドラッグオンドラグーン」で仲間になるパーティメンバーです。
ここまで病んだ人たちが揃っていると逆に愉快ですよね。
しかしどのキャラクターも人気が高く、キャラクターデザインもかっこいい。
また敵キャラも例に漏れず恐ろしく、ホラーゲームのスレに顔を覗かせるなどホラーゲームに引けをとらない怖さ。
特に通称ダンシングベイビー(正式名称は「敵」)は絶望です。
「ドラッグオンドラグーン」は、とにかく全部が全部おどろおどろしい世界観で塗り固めたゲームです。
こういった禍々しい世界観が「ドラッグオンドラグーン」の世界にぐっと引き込んでくれるわけです!
5つのエンディングが存在するも…
「ドラッグオンドラグーン」はマルチエンディングであり、全部で5つのエンディングが存在します。
しかし、そのどれも絶望的な結末であり、ハッピーエンドというものは存在しません。
最初に到達するAエンディングでさえ暗いものなのに新たなエンディングを見るにつれどんどん憂鬱になっていきます。極めつけの5つ目の「新宿エンド」でプレイヤーはド肝を抜かれることに。
「抗え、最後まで」がキャッチコピーの「ドラッグオンドラグーン」には抗った先に絶望しかないんです。
ホラーゲーム「SIREN」の「どうあがいても、絶望」の方が合っていると話題になりました。
意見が分かれる史上最高の鬱ゲー「ドラッグオンドラグーン」!
「ドラッグオンドラグーン」は、今世紀最大の鬱ゲーといってもいいくらいの出来だと思います。
本当に1つも希望のない陰鬱なゲームストーリーが好きな人におすすめのゲームですね。
ただの鬱ゲーにとどまらずメッセージ性は強烈で、人間の汚さや脆さや善悪の基準など綺麗事では埋められない闇の部分を上手く表現しているなーと思いました。
「ドラッグオンドラグーン」は、好みがきっぱり分かれる問題作ですが、気になった人は是非ゲームをプレイしてみてください、心がもってかれます。
タイトル | ドラッグオンドラグーン |
メーカー | スクウェア・エニックス キャビア |
対応機種 | PS2 |
ジャンル | アクション |
発売日 | 2003年9月11日 |
価格 | 6,800円 |
プレイ人数 | 1人 |
画像引用元
[https://www.youtube.com/watch?v=sZzYGuVqSag]
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