
放射能に満ちた地上から逃げ延び崖で街を作るシムゲーム
さて、今回紹介するのはインディースタジオのLion’s Shadeより2018年4月27日にアーリーアクセス版がリリースされたシミュレーションゲームの『Cliff Empire』。対応プラットフォームはPC(Steam)、価格は900円となっている。
本作『Cliff Empire』は、核戦争終結後の世界を描いたポストアポカリプス風のシミュレーションゲーム。核の影響で地上300mまでが放射能の霧で覆われてしまった地球を舞台に、人類の再建
のために崖の上に都市を発展させていくというシミュレーションを楽しむことが出来る。放射能の影響で地上に降りられない人類が選んだ崖という生活拠点は、広さにも限りがあり都市を築き上げるには不十分な環境。しかしながらそこで生きていかなければ未来はなく、人類の再建の為に働かなければならない。現実でも原発事故や核弾頭ミサイルなどで放射能の危険性を目の当たりにしてきたため、実際にこのゲームのようなことが起こりうるのだと感じてしまう。
◆限りあるスペースを大切に使っていこう
本作『Cliff Empire』では、崖の上という限りあるスペースを上手に使っていく必要がある。ゲームシステムが非常に巧妙に作られており、二者択一の選択を迫られることも多々あるようだ。例えば、電力を供給するために必要な発電施設を建設するとする。発電施設には、”電力供給量は少ないが環境に優しいもの”と、”電力供給量は多いが環境に悪いもの”の二つが存在する。
前者を選べば、電力供給量のために複数の施設を建設しなければならなく、土地を圧迫してしまう。はたまた後者を選べば環境問題に拍車がかかってしまう。現状に見合った建築物を建造するのが良いのだが、そう簡単に行くものでもない。しっかりと思案した上での行動が大切になってくるだろう。
◆新たな居住スペースを開拓していこう
本作『Cliff Empire』では、まだ未開拓である崖を開拓することによって居住スペースを広げることが出来る。そうした場合、新しく開拓された方は独立都市として発展することになる。そうなった場合に問題となってくるのが、遠くの崖との交流だ。他の都市と交流するために線路などを通さなければならない。そうすることで人の往来が発生し、経済状況にも良い兆しが見られるようだ。
◆『Cliff Empire』の評価・レビュー
いかがだろうか。ポストアポカリプス系らしい、シビアなシミュレーションゲームを楽しむことが出来ると感じた。崖の上に居住区を作るという発想がとてもユニークで、限られたスペースをどう使うか試行錯誤するのが楽しそう。人類再建のために都市開発に尽力し、生存していくために他のコミュニティと協力し街づくりに勤しんでいこう。アイデアが光るシミュレーションゲームとなっていて、限られたスペースの中でどう発展させていくかという、多くある街づくりゲームの中でも味わい深い仕上がりになっている。ただ、値段から想像できるようにゲームボリューム自体は少なめなのがやや残念な点だ。
タイトル | Cliff Empire |
メーカー | Lion’s Shade |
対応機種 | Steam |
ジャンル | シミュレーションゲーム |
発売日 | 2018年4月27日 |
価格 | 900円 |
プレイ人数 | 1人 |
画像引用元
[https://store.steampowered.com/app/809140/Cliff_Empire/]
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